過払いが発生していて、それを返還してもらった場合には、割とまとまったお金を手に入れることになります。それが所得として認められたのであれば、税金がかかってくることになるでしょう。これを心配される方もいらっしゃるのでないでしょうか。結論的に申し上げますと、たいていの人は税金のことまで心配しなくて良いです。
というのも、過払いというのは、本来は自分の資産を払いすぎているのに過ぎませんから、新たに収入が発生したわけではありません。自分の資産ですから、銀行に預けていたお金を引き出すのと大して違いはありません。税金が関係してくるとすれば、経費として計上していた場合です。貸金業者からの借り入れを事業として利用していて、利息の支払いを事業の経費としていた場合、利息の金額が変わったことによって計算が変わってくることになります。
その金額があまりにも大きければ修正しなければならない可能性もあります。もう一つあるとすれば、過払いに対する利子です。過払い金に対しては利子が発生しますから、実際に支払った金額よりも多く返還されることもあります。この利子については、銀行などに預けていたときに発生するものと同じように税金がかかってくることになります。
このように、税金がかかってくるケースもありますが、あまり大きな金額でなければ申告する必要はありません。それを考えれば、ほとんどの人は過払いで税金が関連してくることはないと言えるでしょう。