過払いとは、消費者金融やクレジットのキャッシングなどでお金を借りた場合に本来法律で規定された金利以上の金額を返済しているというものです。特に2010年の貸金業法及び出資法の改正以前はグレーゾーン金利と言われる、利息制限法を超えた利率の設定が貸金法で認められていたという実態が有ったことから高額の利息で複数の金融業者からお金を借り、また借りては返すという自転車操業を行っている債務者が多かったことから社会問題になったものです。この貸金業法及び出資法の改正によりグレーゾーン金利は認められなくなり、それと同時に過払いを受けている債権者はその部分を請求により返還しなければならないことになりました。しかしその請求を行うためには法律に則った手段で返還請求を行うことが必要で、その方法はいくつかあり成功率や返還金額も異なるのが実態です。

過払いの返還請求をする方法は、大きく分けて弁護士に任せる方法と、司法書士に依頼する方法、自分で行う方法が有ります。弁護士に任せる方法が一番成功率が高いのですが、弁護士の手数料が高額なことが多い為実際に手元に戻る金額は他の方法に比べ減るのが欠点です。司法書士に依頼する場合には法律的には確率が高いのですが、相手側が債務状態などを理由に返還を渋った場合には、相手の言いなりになってしまう危険が高くなります。自分で行うのは、労力がかかる上、相当の法律知識が有り且つ根気よく交渉する覚悟が必要です。

過払いの返還請求をする際には、どの方法が自分に合っているかを良く考えて行うことが大切です。