過払い金請求を急ぐには理由がありまず。それは時効です。時効は最後の返済、つまり完済したときから発生し、10年間とされています。期限を過ぎれば基本的には1円も戻ってきません。
この10年の間に請求しなければならないのです。この10年ですが、大きなポイントは2010年ですが、実質的には2005年ともいえます。まず、2010年ですが、この年にはグレーゾーン金利が撤廃されました。つまり、これ以降は法定利息を超える貸付にはすべて罰則が適用されるのです。
それ故、この年以降の貸付には一般の貸金業者は過払い金は発生していません。そして2005年ですが、この年には最高裁により過去の取引履歴の開示義務が言い渡され、実質的に過払い問題が発生した年となりました。そして、多くの消費者金融はこの2005年から2010年の間にグレーゾーン金利での貸付を廃止していきました。ですから、2005年から10年という2015年が一つの過払い金の時効の始まりと言えます。
このことが最近また過払い金請求の宣伝が増えている理由といえます。そして、もう一つ急ぐ理由は倒産です。倒産してしまえば、この10年間という期間は全く関係なくなります。倒産して、倒産後の受付期間を経過してしまうとこれも1円も戻ってきません。
また、その受付期間に申請したとしても、お金が戻ってくる保証はありません。ほんの数%という事例もあります。消費者金融が体力のあるうちに新生しなければならないのです。